エラー【121】の症状
ガス給湯器のリモコン液晶部分に、エラーコード【121】が表示されているときは
お湯が出ない、または途中で水になる
という症状が出ている可能性が高いです。
エラー【121】の原因
エラー【121】のエラー内容は
原因としては、以下のものが考えられます。
- 強い雨風(台風など)
- ガスメーター遮断または供給切れ
- 冬場の凍結
- 給排気口の閉塞
エラー【121】は比較的起こりやすいエラーのひとつで、給湯器の故障ではなく、凍結や強い雨風などの天候によって起きる可能性もあるエラーです。その為、修理不要で自分で直せる場合も多くあります。
エラー【121】が表示された時の対処方法
まずは、給湯器本体をリセットをしてみてください。
- リモコンの運転スイッチを「切」にする
- 給湯器本体の電源をリセットする。
- リモコンの運転スイッチを「入」にする
- 追い焚きをしてみる
上記の方法で、給湯器本体のリセットを試みても改善しない場合は以下の点を確認してください。
外は雨が降ったり、強い風が吹いたりしていませんか?
給湯器は台風に限らず、雨の日や風が強い日などにエラー【121】が起こる場合があります。
悪天候の場合は、時間経過とともに改善される可能性が高いです。
給湯器の排気口に雨や風が入り込むことで、点火しにくい状況になっています。
また、微量の雨でも湿気で一時的に動作に影響を及ぼすこともあります。
故障ではない事例も多いので、他のチェックポイントを確認しつつ、少し時間を置いてみましょう。
ガスが遮断されていませんか?
ガスメーターは地震が起こったりした場合には自動的にガスを遮断するように作られていますが、地震以外でも何らかの理由によりガスメーターがストップしている可能性が考えられます。
家の中で判断する方法として、ガスコンロを点火して火が着かなければ、その可能性が高いです。
配管内に残っているガスで一瞬だけ点火する場合がありますので、数秒着けっぱなしにして確認したほうが良いでしょう。
(調理機器がIHクッキングヒーターなどの場合は、ガスメーターのランプが点滅していないか確認しましょう。)
ランプが点灯している場合はガスが遮断されていますので、以下の方法で復帰作業をして、お湯が出るか確認してみてください。
その他、給湯器のガス栓が閉栓していたり、プロパンガスの場合はガス切れを起こしていたりすることもあります。
冬場などで凍結している可能性はありませんか?
主に戸建て住宅の場合に多い症状ですが、日陰に設置されていることが多い給湯器は、その環境下のため温度が上がりにくく、特に寒い冬などは凍結しやすい条件が揃っています。
給湯器内部だけではなく、接続されている配管類の凍結の可能性も高くなります。
凍結している場合、焦って熱湯をかけたりすると配管の破損などにより、さらに酷い状況になる可能性がありますので以下の方法に従って行うことをお勧めします。
給湯栓(蛇口のお湯側)を開けて、水がある程度の量出ていれば凍結の可能性は低いです。
給排気口がふさがっていませんか?
給湯器の排気口の近くに障害物などがあったり、給気口に落ち葉などがくっついてしまい給排気がうまくいかない場合は安全のため給湯器の運転を停止する仕組みになっています。
給湯器が設置されている箇所の周辺をチェックしてみてください。
また、意図的に給湯器周辺を囲ったりする場合は、設置基準を厳守してください。
故障だけでなく、重大な事故につながる恐れがあります。
上記のチェックポイントを確認して、それでも症状が改善しない場合は給湯器のメーカーや専門業者にご相談ください。
修理した場合の費用目安
地域や対応する業者によって変わってきますが、だいたいの目安をまとめました。
ガス栓やガスメーターなどの点検等 | 5,000~8,000円程度 |
軽微な部品交換(点火プラグ、フレームロッドなど) | 6,000~12,000円程度 |
中程度の部品交換(ガス電磁弁など) | 15,000~25,000円程度 |
重要部品の部品交換(電装基盤など) | 25,000~50,000円程度 |
複数個所を修理した場合は、その分より多くの修理費用が発生します。
10年以上お使いの給湯器の場合
給湯器の使用年数の目安は約10年です。
以下のような症状が現れている時は寿命が近いという合図かもしれません。
- お湯の温度が安定しない
- 電源スイッチが勝手に落ちる
- 本体の動作音が大きい
- エラーがちょくちょく出る
給湯器が設置してから10年以上経っていて、上記のような症状が出ている場合は
安全なご使用のため、買い替えを検討することをおすすめします。